2024年11月13日(水)~14日(木)の2日間にわたり、マリンメッセ福岡で「FOOD STYLE Kyushu 2024」が開催されました。
10時スタートの展示会で10時半頃に到着しましたが、会場は既に人、人、人!
熱気ムンムンの中、調味料メーカーのブースをまわってきました。
当サイトで紹介したことのあるメーカーはもちろん、はじめましての方との出会いもたくさんありましたよ。
その中から、気になった調味料をいくつかご紹介しますね。
「FOOD STYLE Kyushu 2024」ってどんなイベント?
「FOOD STYLE」は、全国の外食・中食・小売業界へ販路を開拓するための商談展示会です。
今回の福岡開催「FOOD STYLE Kyushu 2024」では、45都道府県から1,200社以上が出展。
来年以降も大阪、東京など全国各地で開催予定です。
会場内マップを見ていても自分がどこにいるのかわからなくなるほど、出展者も参加者も多いです。
ゆっくり回ると1日では足りないため、参加される方は時間に余裕をもって行きましょう。
「FOOD STYLE」は業界関係者のための商談を目的とした展示会ですので、業界関係者以外の方は入場できないこともあります。また、参加には事前登録が必要です。
九州各地の気になるご当地調味料を紹介します
今回出会った調味料の中には、商品化したばかりでまだ店頭に並んでいないものもありました。
そして販売方法も、現時点ではほとんどが地元地域 or オンライン販売のみ。
実際に試食して、これはもっと広い範囲で知られてほしい!と思った調味料を紹介します。
① 芳ばしい香りを楽しむ燻製醤油に注目「燻製工房 Smoked SANTA」
会場内を歩いていると、燻製のいい香りが。
匂いにつられて辿りついた先は、長崎県東彼杵郡(ひがしそのぎぐん)の「燻製工房 Smoked SANTA」。
燻製醤油と燻製鯨のオイル漬けの展示をしていました。
どちらも試食させていただきましたが、燻製鯨はまるで生ハムのようななめらかさ。
くさみが気になる方も、これは食べられるのでは!? と思うほど、鯨独特のにおいがありません。
そして燻製醤油。
燻製には、サクラ、ヒッコリー、ウィスキー樽のチップが使われています。
チップの中でも比較的香りの強いサクラですが、ブレンドすることで主張しずぎず、香しい醤油になっています。
TKG(たまごかけごはん)にかけると最高だそうですよ。
燻製工房Smoked SANTA
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② 「ヱビス味噌醸造元」の変わり種味噌で発酵食品がもっと身近に
福岡県飯塚市にある大正5年創業の「エビス味噌醸造元」。
トマトソースやクリームチーズなどを味噌と組み合わせ、幅広い使い方ができるソースのような調味料があります。
私は「コクトマト」というトマトソースが入っている味噌を以前から使っており、パンに塗ったり、お湯でといてスープを作ったりしています。
味噌が体によいとわかっていても、毎日味噌汁を作るのは大変。
ディップやソースのように使える味噌なら、手軽に発酵食品を取り入れられます。
味噌が苦手な子どもには、飯塚産のウコンとクリームチーズが入ったカレー風味味噌がおすすめ。
味噌の種類も多いですよ。
ヱビス味噌醸造元(蛭子屋合名会社)
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③ 「フンドーダイ」透明醤油の次はわさびオイルが気になる!
数多くのメディアで取り上げられ、話題となった透明醤油を製造販売している熊本県の醤油メーカー「フンドーダイ」。
私も実際に使ったことがあり、野菜の鮮やかな色を残したい料理に重宝していました。
そのフンドーダイのブースで見つけたのが、「わさびオイル」です。
菜種油にわさびから抽出した辛味成分を加えたもので、原材料は【食用なたね油(国内製造)、わさび/香辛料抽出物】といったシンプルなオイル。
国内だけでなく海外も視野に入れて開発されたそうで、香りも味もわさび感が強いです。
わさびが苦手な私は恐る恐る試食させていただきましたが、意外とイケる!
かなりツンときますが、醤油など他の調味料とあわせて使うと美味しいソースができそうだなと思うほど。
パッケージがお洒落なので、ギフトにもよさそうですね。
株式会社フンドーダイ
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④ カルディ行ったら買いたいスパイスNo.1 焼肉ザパンチの「にとん屋」
当サイトでよく読まれているのが、「焼肉ザパンチ」の紹介とアレンジの記事。
カルディで買えるため、ご当地調味料の中では比較的どの地域でも手に入れやすい調味料です。
その「焼肉ザパンチ」を製造販売している「にとん屋」から、新商品が発売されました。
新商品は、「旨辛万能酢だれ210」と「旨辛焼肉酢だれ829」の2種類。
にとん屋の商品の特徴の1つは、余計なものが入っていないこと。
新商品の2つも、液体調味料でありながら保存料や添加物は使われていません。
「自然なものをそのまま届けたい」という信念で商品づくりをしている姿勢に、ますますファンになりました。
今回この2商品をいただいたので、これから使うのが楽しみです♪
にとん屋
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⑤ スパイス専門店「ヒトツブ」
パッケージが気になって足を止めたのは、宮崎県日南市のスパイス専門店「ヒトツブ」のブース。
「ケイジャンソルト」「ドラゴンスパイス」「メキシコ七味」など、スパイス好きが放っておけない商品が並びます。
普段はカフェを営業しており、カレーからスイーツまでスパイスを使った料理を味わえます。
「ヒトツブ」のスパイスの特徴は、粒子が細かくパウダー状になっているため他の食材と混ざりやすいところ。
料理の味つけだけでなく、水と合わせて煮込めばカレーになるスパイスもあります。
試食させてもらったケイジャンソルト、フライドポテトにまぶしたら最高だろうなーと想像だけで美味しかったです。
ヒトツブ
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⑥ 佐賀の日本料理「大和一心庵 雪月花」の万能イタリアンソース
佐賀県西松浦郡にある日本料理「大和一心庵 雪月花」。
手打ちそばや地元産の野菜、天然魚介、黒豚など、素材の味を大切にした懐石コース料理が楽しめるお店です。
和の料理を提供しているお店ですが、自宅でも「大和一心庵 雪月花」の味を楽しめるようにと販売しているのは、イタリアン風のソース。
ジェノベーゼソースに使われているのは、モリンガとほうれん草。
えぐみや苦みなどは全く感じず、ほうれん草のやさしい甘さを味わえるソースです。
ソースはそのままクラッカーやパンにつけてもよし、出汁や牛乳でのばしてスープしてもよし。
シンプルな味で、疲れているときに食べたくなるようなやさしい味です。
大和一心庵 雪月花
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⑦ アレルギー対応醤油&味噌をお探しなら「丸秀醤油」をチェック!
今回醤油メーカーが多数出展していたのですが、その中でも気になったのが「キアヌ醤油」を製造販売している佐賀県の「丸秀醤油」。
“米・麦・大豆を使っていない醤油”という一文を見て、味が気になり試食させていただくことに。
アレルギー対応商品は、「キアヌ醤油」と「キアヌ味噌」があります。
キアヌ醤油は、薄口醤油に近い(塩味がやや強い)かなと思いました。
意識して口に入れると、大豆でつくった醤油との違いがわかりますが、料理に使った場合は気付かなさそうです。
それくらい、違和感のない醤油です。
キアヌは大豆に比べるとかなり小さい穀物ですが、大豆を使った醤油よりも完成までに時間がかかるそうですよ。
丸秀醤油株式会社
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⑧ 「花林薬茶房」薬膳を取り入れた養生食で暮らしに寄り添う
栄養士であり、国際中医師、国際中医薬膳管理師でもある小林由実さんが代表を務める「花林薬茶房」。
薬膳講座や料理教室、茶摘み体験など、養生食を通じて元気になってもらいたいとの想いから「花林薬茶房」をスタートしました。
その後料理教室の生徒さんからの要望があり、麹調味料や中華香味醤油などの調味料を販売するようになったそうです。
今回「中華香味醤油」で味付けした焼きそばを試食させていただきました。
“薬膳”と聞くとクセのある味を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、やさしい味。
醤油とソースの中間くらいで、薄味ながら噛むほどに味わい深くなります。
「花林薬茶房」が販売する加工品「花林のおうち de 養生シリーズ」は、中華香味醤油の他、麹を使った調味料、ソース、ジュレなど種類豊富にそろっています。
いつもの料理に調味料をプラスするだけなら、日常に薬膳を取り入れられそうですね。
花林薬茶房合同会社
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⑨ 阿蘇の唐辛子“地ごしょ”や自家栽培野菜を使ったちょい辛万能調味料「南阿蘇手づくり農園 菜の風」
地ごしょとは、阿蘇で古くから受け継がれている希少な唐辛子(地胡椒)のこと。
その地ごしょや自家栽培の唐辛子、にんにく、パクチーなどを使った調味料が「ちょい辛ペーニョ」です。
製造販売しているのは、農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てている「南阿蘇手づくり農園 菜の風」。
野菜以外に、ちょい辛ペーニョのような加工品も製造しています。
「ちょい辛ペーニョ」全ての味のベースは、生のキムチ唐辛子(韓国唐辛子)、純りんご酢(庄分酢)、長崎の塩。
そこに、ナムプラーや乾燥地ごしょを挽いたものなど、それぞれの味にふさわしい素材を加えて作っています。
スイートチリ味は甘みが強いため、子どもも食べられそうな調味料ですよ。
手間をかけず、料理に少し加えるだけでエスニック料理が完成します。
南阿蘇手づくり農園 菜の風
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⑩ 「中津留物産」最小限の加工で素材を生かす調味料
過去に当サイトで紹介した「ゆずたれ」を製造販売している中津留物産。
地元産の唐辛子や柚子を使った調味料、はちみつ(養蜂ではなく野生のもの)などを製造販売しています。
中津留物産の調味料は、自分で作るのと同じくらい安心して使えるものだと思っています。
今回は、新商品の一味が登場していました。
私は中津留物産のゆず七味を何年もリピートしているため、一味も使うのが楽しみです。
自然の恵みを、最小限の加工で最大に美味しくした商品。
こんな商品こそ、旅先で買いたいお土産ですね。
中津留物産
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まだ見ぬ“何これ!?”に出会える「FOOD STYLE Kyushu 2024」
「FOOD STYLE Kyuhu 2024」に参加していた方数名に、インタビューさせていただきました。
- 何度か来ているけど、毎回おもしろい商品に出会えるのが楽しいです(飲食店経営者)
- メニューに取り入れたいものを探しにきました(カフェ経営者)
- 健康系からスイーツ系まで、幅広い食品を知れるのが楽しみです(サロン経営者)
- 福岡の一ヵ所で全国の珍しいものを見ることができるので、ありがたいです(飲食店経営者)
本当にその通り。
私は取材するために参加しましたが、どの商品も魅力的で1日ではまわりきれないほど楽しい展示会でした。
食品業界関係者の方でおもしろい商品をお探しの方は、ぜひ一度足を運んでみることをオススメします。
最後になりましたが、お忙しいところ商談の合間にお話聞かせていただいたメーカー様、ありがとうございました!